はじめてのリモートデスクトップ接続 PART1
●1.ホストとゲスト
Windowsには標準で「リモートデスクトップ接続」という機能が用意されています。これは、あるコンピュータから別のコンピュータにログインして、自由に操作できる機能です。要するに、コンピュータを遠隔操作する機能です。
下の画面は、Windows Vistaから別のPCのWndows Vistaにリモートデスクトップ接続しているところです。ウィンドウ内には、接続先のデスクトップが表示されています。
▼リモートデスクトップの例
したがって、リモートデスクトップ接続では、接続するPCと接続されるPCの2台のPCが必要です。接続するPCを「ゲスト」、接続されるPCを「ホスト」と呼びます。そして、Windowsの種類によって、次のような違いがあります。
◆ホスト/ゲストの両方になれる
・Windows XP Professional Edition
・Windows Vista Business
・Windows Vista Ultimate
◆ゲストにだけなれる(ホストにはなれない)
・Windows XP Home Edition
・Windows Vista Home Premium
・Windows Vista Home Basic
●2.LANでの接続とインターネットからの接続
リモートデスクトップ接続で2台のPCを接続する形態には、大別して次の2つがあります。
- 方法1:LAN内にある2台のPCの接続
- 方法2:インターネットを介した接続
方法1のLAN内にある2台のPCを接続する方が簡単です。基本的には、接続するPC(ゲスト)でリモートデスクトップ接続のソフトを起動し、相手のコンピュータ(ホスト)のコンピュータ名(ネットワーク上に見えている相手のコンピュータの名前)またはIPアドレス(LAN内なので192.168.x.xなどのアドレス)を指定するだけです。
もう1つのインターネットを介した接続は、ちょっと面倒です。その理由と具体的な接続方法は、「はじめてのリモートデスクトップ接続 PART2」で説明します。
●3.接続されるPC(ホスト)の設定
リモートデスクトップ接続の2つの方法を説明する前に、接続されるPC(ホスト)での設定をまとめておきます。これは、LAN内にある2台のPCを接続する場合も、インターネットを介して接続する場合も、どちらにも必要な設定です。
必要な作業は、「リモートデスクトップ接続の許可」と「ファイアウォールでのリモートデスクトップの例外指定」の2つです。以下では、VistaとXPそれぞれの手順を示しておきます。
◆3.1リモートデスクトップ接続の許可
まず、Windowsでリモートデスクトップ接続を許可します。
<Windows Vistaでの設定>
▼コントロールパネルの[システムのメンテナンス]をクリックし、[リモートアクセスの許可]をクリックします。
▼表示された[システムのプロパティ]ダイアログボックスの[リモート]タブで、[リモートデスクトップを実行しているコンピュータからの接続を強化する]または[ネットワークレベル認証でリモートデスクトップを実行しているコンピュータからのみ接続を許可する]を指定して[OK]ボタンをクリックします。[ネットワークレベル認証~]の方が安全性は高いのですが、相手がVista以上である必要がありますので、とりあえずは[リモートデスクトップを実行している~]を指定するのがよいと思います。
<Windows XPでの設定>
▼スタートメニューを開いたら、[マイコンピュータ]を右クリックして[プロパティ]をクリックします。
▼[システムのプロパティ]ダイアログボックスが開いたら、[リモート]タブで[このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する]をチェックして[OK]ボタンをクリックします。
◆3.2ファイアウォールでのリモートデスクトップの例外指定
次にファイアウォールで、リモートデスクトップ接続の通信がブロックされないよう、リモートデスクトップ接続を例外のプログラムとして指定します。以下は、Windows標準のファイアウォールの設定ですが、セキュリティソフト等に付いているファイアウォールを利用している場合は、そちらで同様の設定をする必要があります。
なお、ファイアウォールによっては、プログラムが通信を行う際に仕様する窓にあたる「ポート」を空ける必要があるかもしれません。リモートデスクトップ接続では、標準でTCPの3389番を使うので、例外指定をしてもうまくいかない場合は、TCPの3389番ポートを空けることも試してみてください。
<Windows Vistaでの設定>
▼コントロールパネルの[Windows ファイアウォールによるプログラムの許可]をクリックします。
▼[Windowsファイアウォールの設定]ダイアログボックスの[例外]タブで、[リモートデスクトップ]をチェックして[OK]ボタンをクリックします。
<Windows XPでの設定>
▼コントロールパネルの[セキュリティセンター]をクリックしてセキュリティセンターを起動したら、[Windowsファイアウォール]をクリックします。
▼[Windowsファイアウォール]ダイアログボックスの[例外]タブで[リモートデスクトップ]をチェックして[OK]ボタンをクリックします。
●4.LAN環境でのリモートデスクトップ接続の実際
ここまでの準備が整ったら、いよいよリモートデスクトップ接続します。LAN内にある2台のPCの電源を入れ、利用できる状態にしたら、ゲストからホストにリモートデスクトップ接続します。
なお、その前に、ホスト(接続される側)のIPアドレスを確認しておいてください。IPアドレスは、アクセサリにあるコマンドプロンプトを起動し、半角で「ipconfig」と入力して[Enter]キーを押せば表示されます。
以下は、ゲストのPCからリモートデスクトップする様子を示すテクニカルムービーです。
なお、起動したリモートデスクトップ接続の[オプション]ボタンをクリックすると、ダイアログボックスが拡張して、いくつかの設定ができます。[全般]タブで[資格情報を保存できるようにする]チェックボックスをオンにしておくと、ユーザー名とパスワードを毎回入力する手間が不要になります。その他にも、画面サイズや色も設定できるので、いろいろ試してみてください。
▼[リモートデスクトップ接続]ダイアログボックスでは、[オプション]ボタンでダイアログボックスが拡張できる。